その不調は「水」タイプ?「血」タイプ?


ロン毛先生、最近なんだか体がだるくて...
むくみも気になるし、朝起きてもスッキリしないんです。

もしかすると体の「水」が滞ってるせいかもしれないですね。ちなみに、貧血っぽさや冷えもありますか?

貧血はないけれど、冷えは少し感じるかもしれません。

それならまず『水の滞り』を疑った方がいいかもしれませんね。
でもね、人によっては『血の不足』が原因の場合もあるんですよ。どちらのタイプか見極めてケアすると、不調が解消しやすいですよ!

今の私の不調のタイプを見極めたいです...!

じゃあ、簡単にチェックしてみましょう!
以下の質問に当てはまるものが多い方が、今のあなたの不調の原因かもしれませんよ。


うーん…私は「水」の方の不調が多い気がします!
でも、「血」の方もちょっと当てはまるかも。

それなら、どちらのケアも少しずつ取り入れるといいですよ!

わかりました!
まずは、「水」タイプの不調のケア方法について教えてもらえますか?

まず、「水」タイプの不調になる原因にはこんなものがあります。
・胃腸の機能が正常に働いていない
・体を動かしていない
・冷たいもの、生ものをよく食べよく飲んでいる

「水」タイプの不調の場合の改善法は、『体の除湿機』をつけることですね。

体の除湿機ですか...?

はい。
東洋医学では、五臓のうちの脾・肺・腎が水代謝に関係していると考えるんですね。 その中でも、特に脾(胃腸)というのは、とても大事です。
東洋医学でいう脾(胃腸)は、消化機能、除湿機能を持っていると考えます。
肺は呼吸機能、汗をコントロールする働き、上半身の水代謝に関係していると考えます。
腎は命の源、発育、生殖機能、さらに、下半身の水代謝に関係しています。 胃腸は肺と腎の間にあって、実は胃腸をしっかりケアすれば、肺と腎の働きが正常になって、水代謝がうまくいくようになるんです。

なるほど!
脾・肺・腎をしっかり整えることが、体の除湿機をつけることになるんですね! ちなみに、脾・肺・腎はどうやって養ったらいいのでしょうか。

脾・肺・腎は、食生活で水代謝をサポートしながら「うるおい」を与え不安定さを整えることができますよ。
特にこんな食材がおすすめです。


身近な食材で肺・脾・腎を養うことができるんですね!
ロン毛先生、次は「血」タイプの不調について教えてもらえますか?

はい。「血」タイプの不調になる原因にはこんなものがあります。
・思い悩みすぎる
・過労
・目と脳の使いすぎ
・無理なダイエット
・夜更かし
・胃腸が弱い

「血」タイプの不調の場合の改善法は、「体と心をつなぐバランスを整える」ことですね。

バランスですか?

はい。東洋医学では、情緒が不安定になってしまうことや生理痛など、女性の不調の多くは「血」に関係があると考えるんです。 五臓のうちの脾・肝・心が「血」に関係しています。
脾(胃腸)は食べ物から気血を作る働きがあるので、脾(胃腸)が弱ってしまうと、気血をうまく生成できなくなります。
肝は増血作用と疏泄作用を持っていて、血と気の巡りに深く関わっています。 心は五臓の王様とも呼ばれていて、意識、感情、思考、精神活動、気血の通り道を調整する働きを持ちます。
肝と心は親子関係にあるので、お互いに強く影響しあっているんですよ。

なるほど。せっかく脾(胃腸)で血を作っても、肝と心に不調があったら体にうまく血が巡っていかないんですね。

そうなんですよ。だからどこかひとつを補ったりするのではなく、バランスよく養っていくことが大切です。

どの臓腑もつながっていて奥が深いなあ。
脾・肝・心はどうやって養ったらいいのでしょうか。

脾・肝・心を養うには、こんな食材がおすすめです。


ロン毛先生、私ひとつ気がついたことがあるのですが、もしかすると脾(胃腸)のケアってめちゃくちゃ大事ですか...?
お話しを聞いていたら、私たちの活動の根幹を担っている気がしました。

いいことに気がつきましたね!
その通りです。消化吸収は脾(胃腸)の仕事で、消化吸収ができたとしても、全身に配ることができるかどうかについても、脾(胃腸)の仕事です。
なので、脾(胃腸)は気血というエネルギーをつくるためにとても重要なんです。

気血は大事とロン毛先生はよく仰っていますよね!

はい。気血は命の源です。
気血が充実していると免疫力を正常に保つことができて病気になりにくいと考えます。
気血について簡単にいうと、気はガソリンで、血はバッテリーですね。どっちも欠かせません。

ガソリンとバッテリー...大事にしないといけませんね。

気血は基本的に食べ物で補うので、つまりは脾(胃腸)の状態がよくないといけないのです。
脾(胃腸)は体の中央にあって、肝心肺腎を潤してくれます。
つまり、簡単にいうと、脾(胃腸)の調子がいいと気血は自然的に生まれ、他の臓腑に栄養や気血を配ることができるので、 全身のバランスがよくなり疲れにくくなって健康体でいられるんですよ!


早速今日から脾(胃腸)のケアを大切にします!!
ロン毛先生、簡単にできる脾(胃腸)のケア方法を教えていただけませんか...?

おすすめは味噌汁ですね。 味噌は約1200年の歴史がある日本の伝統食品・調味料です。皆さんにも馴染み深いですよね。

え!
味噌汁で胃腸ケアができるとは考えたことがなかったです!

東洋医学では味噌は「醬」と分類されています。
味噌(醬)は温める力があって、特にお腹を温めると言われています。胃腸ケアだけではなく、腎を養う効果もあります。 体調に合わせて味噌汁の具材を選ぶことで、最強の健康食になりますよ。

早速ロン毛先生のおすすめ食材で味噌汁を作ってみようと思います!
不調は「水」タイプか「血」タイプかでアプローチが異なることを知るだけでも、ケアの第一歩になります。 それぞれの不調に合わせた食材や習慣を取り入れることで、少しずつ体が整っていくのを感じられるはずです。
特に、胃腸(脾)を大切にすることは、健康の土台を支える重要なポイントですよ。 毎日の味噌汁作りや身近な食材でのケアを通して、心地よい体調管理を楽しんでみてくださいね。 澄善堂はこれからも皆さんの健康のお手伝いをしてまいります。
どうぞ、ご自身のペースで無理なく続けてみてください!